もともとの自分を忘れているだけ
癒しと目覚めの透視セラピスト「魂の子育て」サポーター
たかもり くみこ です。
内的生活にどっぷり浸かっているこの夏。
内側の変革が起こっているのを感じています。
そのため、言葉が表現されることを待つ必要があり、ブログやメルマガのペースもゆっくりです。
*もともと知っていた?
子どもたちと会話や、対話をしていると、物事の本質、とか、真髄、といったものが、
本当によくわかっていて、こちらがはっとすることもたびたびです。
彼らの言葉を聞いていると、それは、誰かの言葉の引用ではなく、
自分の内側から引き出されている、もともとどこかで知っていた、
というような感覚の言葉たちです。
彼らを見ていると、今生を生きていくのに必要な叡智は、
すでに自分の中にあって、何かの体験のたびに、そこから引き出されていくだけ、
なのかもしれないな、と感じることがよくあります。
*大人は忘れてしまっているだけかも?
だとしたら、大人は、たくさんの教育やしつけ、体験がありすぎて、
そのたびに、傷ついたり、考えを固めてしまったりして、
もともとの叡智までたどりつけていないだけかもしれません。
要するに、忘れてしまっているだけ。
それを、日常や、テレビのドラマや本の一節や、ブログ、セミナーで、言葉として出会い、
インスピレーションを得たり、共感して、思い出す。
そんな作業をしているのかもしれません。
*だとすると、子育てって何?
だとすると、教育ってなんだろう?しつけってなんだろう?
という本質的な問いになっていきます。
シュタイナー教育では、知的な教育は7歳以降に、ということを
著書の中でも言っていますし、シュタイナー幼稚園では、文字の掲示はありませんし、
(たとえば、”にゅうえんおめでとう”とか、”おたんじょうびおめでとう”とか、
靴箱にお名前シールを貼ることもありません)
文字に興味をもつような働きかけもしません。むしろ、知的に目覚めることを
できるだけ先延ばしにしようという意図があります。
そういう意味では、本人たちが本人たちのまま、自分のペースでゆっくり
この世界に目覚めていった環境となっていたのは、とてもラッキーだったとは思います。
それだけ、子どもがその子のままでいられた時間が長かったから。
(今もエッセンスは残っているようで、高3の次男が、昨夜「僕が世界の主人公で、
神様が、僕の周りに、いろんな人を置いてくれたって感じがするんだよね。
だから幸せになるしかないんだよ。」と言っていました。普段は受験やクラスメイトのことで
普通に悩んだりする普通の高校生男子です。
少し変わってる?かなりユニークなところもありますが笑)
*その子がその子のままでいる
私もそんなに強い人間ではないし、探求の途中で、まだ潜在意識とか、無意識とかのことを
学ぶ前でもあり、シュタイナー教育の価値観が影響していた時期も確かにあります。
ただ、今の私自身は、メソッドや教育方法に答えを求めることをよし、とはしていません。
メソッドや教育方法は、あくまでツールであり、プロセスの一部だと思っていて、
目の前の子どものことは、子ども自身の中にしか答えはないからです。
あるいは、子どもと自分の間に見つけていくものだから、です。
だからこそ、「こうしたらこうなる」的なもの、「こう導けばこうなる」などの、
一般的な子育て本、親目線のやり方は、目の前の子どもに通用しないことがたくさんあります。
私自身が、三男の子育てで、当時100冊以上の本を読んでも解決しなかったように。
*その子自身と自分自身を見ていくしか方法はない
結局のところ、「こう導けばこうなる」「こうしたらやる気スイッチが入る!」とかも、
どうなんだろう?という疑問は残ります。
逆に、「今からそんなにやる気出さなくても、、、」と内心思っているママもいるし、
「いつになったら、本気でやるのかしら????」と、じりじりしながら
待ち構えているママもいます。私も、どちらの思いも味わったことがあるので、
お気持ちはとてもよくわかります。
どっちにしても、自分の(私の)良いと思ったペースで、
そろそろやる気になってくれたらいいな、と願い、
ある時期までは、まだたっぷり遊んでて、と思ったり、勝手なものです笑
*変わるのは、内側から
けれども、魂の対話をしてわかることは、その子にはその子のペースがある、ということ。
兄弟姉妹、友達、自分やパートナー、誰との比較でもありません。
その子だけ、のペースとプロセスがあり、そのサポートはできたとしても、
そのペースを無理やりぐいっと変えることは、結局のところできないように感じます。
たとえ、変えたとしても、エネルギーが続かないか、イライラして感情が荒立つか、
どちらにしても外部からのストレスや負荷がかかるだけで、内側が変わって行動が変わる、
ということはほとんどないように思います。(経験上)
もし、行動が変わったように見える場合は、本当に内側からなのか、
親や先生を喜ばせるために自分自身の思いを抹殺して行動を変えたのか、
本当のところを見極めないといけないだろうと思います。
それとともに、大人である私たちは、自分の思いを自主的に抹殺したり、あるいは否定され、
目的意識を持たされて、頑張らされ続けたために、自分自身の本当の姿や本質、思いを
見失っていることを、もっとしっかり見る必要があると思っています。
もちろん、頑張ったことで得られたこともたくさんあったはずで、それは感謝して
受け取りつつ、外側からの期待や、プレッシャーから頑張ったことは、
実は本当の自信にはなっていないことも、痛いながらもごまかさず、目を向ける必要があると思います。
自信は、外側からつくものではありません。内側からの自分の意思で行動した時に、
本当の自信、自分自身への信頼が生まれます。
*アインシュタインの言葉「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」
確かに。笑
これからの時代を生きる子どもたちに必要な土台は、その子自身でいること、その子自身が
内側からの意思で行動できること、そのために自分自身の持っている叡智とつながれること、
クリエイティビティや、直観力、etcでしょう。
そこに、子ども自身が何をやっていこうとしているのか=「魂のテーマ」を見つけながら、
それに必要なこと、やりたいこと、喜びそうなことを応援していくプラスαが増えていきます。
(その子の幸福感と深く関わる「魂のテーマ」についての記事はこちら)
その順番を間違えないことで、子どもがもともとの自分を忘れてしまわないよう、
また、私たち大人が、思い出し始め、子育てが本当に豊かなものになっていくと思うのです。